ANAGO'S SALON

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TOKYO LIGHTS 2023 <11月11日の第二夜>を観た

夜、外苑前の蕎麦屋、増田屋を出て、地下鉄半蔵門線の青山一丁目駅に向かって歩いていたものの、ふと気になって、道なりにいちょう並木をそぞろ歩いていたら、光のアート、プロジェクションマッピングのイベント会場に突き当たった。

日本で開催されている国際大会の優勝者エキシビション作品が10点、世界中から集められていて、圧巻だった。

インドネシアの作品が2点あり、いずれも飛び抜けて明るく楽しいものになっていた。

また、空を飛ぶイメージの映像が多く、世界の人々はコロナ禍を乗り越えて再び自分達の力で羽ばたこうとしている、という印象を受けたな。

ドイツとウクライナのクリエイターの共作では、映像で顔が次々と作られては消えていき、最後は背景の建物の映像で終わっていた。世界は個性を持った一人一人の存在によって支えられているということを伝えたいのかな、と感じた。顔は、その人の個性を表す一番象徴的な体の部分。それが現れては消えてゆくのは、個人の存在を踏み躙る戦争への痛烈な批判でもあるとも思えた。

中国人の作品には、観客の視線がビンの口から中に入ってゆく、というシーンがあった。これは、クリエイターが自覚していたかどうかはわからないけれど、共産主義という限られた思想の中で暮らす中国人の生活環境を、ビンに閉じ込められている、と表現しているようでおもしろかった。

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